Monthly Office 365 Update (9月分)
Office 365のアップデートを定期的にチェックして気になったものをピックアップするシリーズ。飽きたらやめます。
チェックソース
※ TechPlusライブラリはMSパートナーじゃないとアクセス出来ないので注意
Office 365 メッセージセンター
- MC118065:更新された機能: # および SharePoint Online で OneDrive % のサポート
- ファイル名に#や%が付与されたファイルをアップロードできないという致命的な欠陥があったが、サポート対象に。実態参照に置き換えてくれるのでしょうか?確か7月くらいから一部のテナントでは有効になっていた気がします。
- MC118273:新機能: Yammer デスクトップ アプリ
- 新しくなったよ!…と言っているが、現状もブラウザ版と同等の機能しか使えず。今の所、インストールする意味は薄いと思われる。
- MC118596:新機能: マイクロソフトのチームにゲスト アクセス
- 9月で一番話題だった機能。
- MC118786:更新された機能: Office 365 アプリケーション ランチャー
- 最近よく使っているアプリを優先的に強調表示するように変わる、という話。確かにアプリ数も多くなってきたからいいのかな?Flowとか下の方に行っちゃう可能性あるけど。
- MC119974 更新された機能: 携帯電話上のカレンダーを共有
- 9月で2番目に話題だった記事。詳しくはCalendar sharing in Office 365 - Office サポート
- MC119976 更新された機能: マイクロソフト チームの監査ログ
- MC120741 新機能: 利用状況レポート
- Teamsに関してのユーザーアクティビティとアプリ使用状況がレポートになるという話。また電話会議などの回数も取れる。ExOLやSfBのグラフのイメージですかね。その他、データがAPIで取れるようになったり(前から?)管理者権限を付与しなくても、利用状況だけを見れる権限を付与する事が出来る。
- MC119954 Known Issue: Email access in iOS 11
- iOS 11で既定のメールアプリからExchange Onlineにつながらない問題。11.01で直ったっぽい。
- MC121151 Updated feature: Message center rich formatting
- メッセージセンター内のメッセージにyoutubeとか埋め込んで分かりやすくするよ!という話。
- MC121194 New feature: Message Center major updates
以前から予告されていた、週間ダイジェストをメールで送ったりなどの機能が追加されるらしい。
TeckPlus編
今回は当たりの資料が多かったです。
Microsoft_Teams全体説明資料1チーム向け機能と制御・管理編_201707.pptx
- P10-17,P64-P66 チームの仕様と制御方法
- P32 メンション
- 90分確認しなければメール通知
- P34 チャネルに対してメールアドレスで投稿可能
- 知らなかった。これでチャネルへのpostが容易に
- P42 Teamsファイル共有の仕様
- 方法によってteamsのsharepointか個人のonedriveかのどちらに保存されるか分かれる
- P61 秘書bot
- 使い方が分からなかったので参考になった。
Ignite 2017:O365関連の記事を読んでみるメモ
英語力しょぼいので期待しないでください。随時追加。
- 注力分野
- 認証
- ExOL
- SfB
- Groups,Teams
- ProPlus
- 他の人に任せる
- SPO
- OD4B
- 追いきれない
- PowerApps
- PowerBI
Configure custom policies in Skype for Business Online and Microsoft Teams - Microsoft Tech Community
Teamsでカスタムポリシーを適用する、という話。SfBでは偉い人だけ画面共有許可したりできたが、Teamsの電話会議のバックエンドはSfBなため、SfBで個別に割り当てたポリシーの通りにTeamsも動作する。話は分かったが、SfbとTeamsの機能が完全に1vs1かなどは、こちらで確認する必要がある。バグとかありそうだし。
MVP Live Blog: Understanding meetings in Microsoft Teams - Microsoft Tech Community
ざっくりまとめると
- SfBと同じような機能をTeamsでも実装するよ
- その間は両方のクライアントを使うか、Webから会議に参加してね
- SfBクライアントでTeams会議に参加したり、その逆は無理
- レコーディングや音声通話はSfBのレガシーの仕組みではなく、Azureがバックエンドになって性能良くなるよ
個人的にはedge,chromeはプラグインなしでWeb会議に参加できる、レコーディングのバックエンドがAzure media Servicesになったのでテキストのトランスクリプトが出るようになる、がいいですね。トランスクリプトが正確に出れば会議の議事録を起こす手間も省けるし、文字列検索もできる。
その他、以下のような機能追加を予定しており10月以降にロードマップ出すから楽しみにしとけよ!とのこと。
- 匿名ユーザー参加とロビー機能
- Macでスケジュール
- 画面のコントロールを譲渡
- レコーディング
- skypeブロードキャストみたいなの
- edgeとchromeでWebプラグインなしで会議参加
- skype常設チャットのteams版
- Conference Phones → これ何?
- VTC Interop → これ何?
- ユーザー単位のポリシー設定
- 通話品質の分析
Bringing deeper integration and new capabilities to Office 365 security & compliance - Microsoft Tech Community
セキュリティ&コンプライアンスセンターの話
- ATPの進化
- Win10とEdgeから得られる情報を元にフィッシングサイトのDBをアップデートしていくのでEOPだけしか使ってない人にもメリットある。
- そういやOutlookでやべーメール受信したら赤いラベルの警告が出る機能ってリリースされたんだっけ?
- Win10とEdgeから得られる情報を元にフィッシングサイトのDBをアップデートしていくのでEOPだけしか使ってない人にもメリットある。
- SPO,OD4B,TeamsへのATP拡張:
- するってよ(前から言ってなかったっけ?)
- セーフリンクがオリジナルURLに
- ATPでセーフリンクすると強制的にURLが書き換えられて長いURLになって、反ってスパムメールっぽくなってしまっていたのを廃止
- となると、どうやってセーフリンク判定するんだろう?素のURLでアクセスするとATP踏まないか?
- よく読んだら、マウスでホバーすると元のURLが表示される、との事でした。微妙…。
- ATPでセーフリンクすると強制的にURLが書き換えられて長いURLになって、反ってスパムメールっぽくなってしまっていたのを廃止
- アタックシミュレーター
- 画面ショット見るとシミュレーション実施する事でパスワード総当たり攻撃されたらやべーユーザーとか特定できるぽい?
- 脅威トラッカー
- 最近流行りの脆弱性攻撃を教えてくれるっぽい?
- 脅威エクスプローラー
- 危険なコンテンツアクティビティ、ユーザーアクティビティを教えてくれるぽい。例えば社外にファイル共有しているユーザーとか。
- エクスプローラーってどう日本語に訳せばいいん?
- 危険なコンテンツアクティビティ、ユーザーアクティビティを教えてくれるぽい。例えば社外にファイル共有しているユーザーとか。
なお上記機能のAI系機能のライセンスはSPE E5とのこと。
GDPR対応
Compliance Managerとかいう、GDPRはじめ各規約(というのか?)に合致しているかどうかのステータスを判定するポータルを11月にリリースするぽい。私の認識が弱いのかもしれないが、それってクラウド基盤側で対応するもので、ユーザー側がどうこうできるものではないのでは?ひょっとしてJPのAzureIaaSに建てたマシンの主なアクセス元がEUとかだと、IaaSをEUに建てなさい、とかなるの?
Advanced eDiscovery
o365以外のデータも(おそらくアップロードすれば)分析してくれるぽい。
データガバナンスの進化
読んだけどどういう場合にこの機能が響くのか、メリットが分からなかった。あ、SPOとかOD4Bの容量がいっぱいになってきた時に不要なデータを捨てやすくなるのかな?
O365メッセージ暗号化の新機能
これ、気になりますね。今までO365の暗号化といえば、AIP(旧RMS)かOutlookの暗号化オプションだった。後者はあまりSIする機会もなく動作保証が薄いイメージ、AIPはとにかく使いづらく社外にメールを送るにしては現実的ではない。
今回の新機能は、ベースはAIP(なのでライセンス必要)ながら、受信者が普通に読める、具体的には受信者がO365ユーザーならそのまま読めるし、O365以外のユーザーはGoogleやYahooIDを使って認証が出来る(←どうやって正当な受信者だと証明する???
受信者に依存する以上完全性はないが、グループ会社が別テナントでO365を使っている事が分かっている場合、有効な選択肢となるか。おそらくNotesの人とかオンプレExchangeの人は今まで通り煩わしい手順を踏まなければいけないと思うが。
Announcing the release of Threat Intelligence and Advanced Data Governance, plus significant updates to Advanced Threat Protection - Office Blogs
- ATPのレポート画面が変わったよ
- ATPのセーフリンク機能がOffice ProPlusに拡張されたよ
- 動きとしては、Office ProPlusで開いた文章中のURLをクリックしたときに、セーフリンクかどうかの判定が入る様子
- メールみたいに文章を書き換えない…よね?これは怖いので動作確認をする必要がある
- Advanced Data Governance
- 不要になった機密性の高いデータは廃棄してしまいましょう、という機能
- それは確かに…と思うが、普通の企業だとこの機能に頼らないのではないか(誤削除が怖くて)
- 消す前に確認とかあるんだろうけど…今の所、検証優先度は低い。E5だし
- DLP
- ポータルが改善したよ
- これ、前からじゃなかったっけ…。
- 相変わらずカスタムワードの設定はxmlで実施する様子
- Customize DLP - Built-In, Export, Import and create a new rule - Tiago Souza PFE - Exchange and Office 365
- ポータルが改善したよ
Connecting the modern workplace with SharePoint and OneDrive: Announcements at Ignite 2017 - Microsoft Tech Community
これから読む
OneDrive Annoucements at Ignite
これから読む
Microsoft Ignite Content 2017 - Microsoft Tech Community
これから読む
Microsoft Azure File Sync - setup, configuration, and management - Microsoft Tech Community
これから読む
MSがOffice 365に関わるPACファイルを作成してくれる件
Office 365を利用する場合、Office 365が指定するURLにインターネット接続できる必要があります。そのURLは以前より以下のページで公開されていました。
Office 365 URLs and IP address ranges - Office 365
また、XMLファイル形式やRSSでのUpdate情報も配信されています。
- XML形式:https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=533185
- RSS形式:https://go.microsoft.com/fwlink/p/?linkid=236301
今回新たに、pacファイルのサンプルをMSが提供し出しました。
Managing Office 365 endpoints - Office 365
提供されるPACファイルのパターンは3パターンのようです。
パターン1
このパターン1についてはよくわかりません。どうやらMSがIPアドレスを管理しているものはFWに、そうでないものはプロキシにで通信経路を分ける目的のPACファイルと思われます。が、MSがIPアドレスを管理していないもの = 主にakamaiなどのCDNを使っているものと思われますが、疑問として
- そういうものをプロキシに飛ばす必要があるのか
- 仮にそうだとしても、URLの分類基準が分からない
→例えば、compliance.outlook.comというURLは「MSがIPを管理していないからプロキシに飛ばす」となっています。このURLをOffice 365 URLとIPのページで探すと、Office 365 portal and shared “23 Optional: Security and Compliance export "に分類されているのですが、同じくここに分類されている"protection.office.com"などはPACファイル上はプロキシではなくFWに飛ぶようなPACとなっている。つまり、Office 365 URLとIPアドレスのページからPACファイルを導き出せないえす。
この他にも、分類URLの中に"www.google-analytics.com"や"www.youtube.com"があったり、最初にproxyserver2があるのにpacファイル中に出てこなかったり(これはおそらく末尾の"//Catchall for all other traffic to another proxy"がproxyserver2;であるべきなんでしょうが)とにかくいろいろ謎。
パターン2.
パターン2はExpressRouteとExpressRouteを経由せずInternet経由でOffice 365にアクセスする必要があるURLを分けています。ExpressRoute for O365を契約していても、ライセンス認証などの通信はExpressRouteじゃなくインターネット経由でアクセスしないといけないので、PACファイルまたはL4スイッチのソリューションで経路を分けてやる必要があります。
これはパターン1と違ってしっかりとURLが記載されている様子。ただし、Microsoft Stream、Yammer、Sway、PlannerのURLが入っていないです。おそらく、Office 365 URLとIPのページで、これらの製品のExpressRouteのカラムがないからと思われます。ないならないで、プロキシに振っておいてくれればいいのに…。
パターン3.
これは一番シンプルで、Office 365で使用されるURLを全てリストアップしプロキシサーバーに投げるというもの。ただ、この程度なら今までMSが提供してくれていたXMLを解析すれば作成できるので、他の2つに比べると新しい意味は少ないか。
MSが作ってくれたPACファイルでうれしい事
パターン1のPACファイルの意味は分からないけど、パターン2はうれしいリリース。今までのXMLやRSSによる情報配信はERを使わないOffice 365 URLのみ経路を分ける、という要件に対応できなかったため、いちいちOffice 365 URLとIPのページを確認する必要があったが、このPACファイルによってある程度正規化された情報が手に入る事になった。Microsoft Streamなどに対応していないものの使っている環境の方が少ないので実用性はあるかなと。
注意点としてこのPACファイルを丸コピーはダメで、ちゃんとプロキシのIPを指定したり、sharepointのURLを自社のものに書き換える必要がある。
まぁこんなPACファイルを作ってくれなくても、製品,URL,ERの有無などOffice 365 URLとIPアドレスのページに記載されている情報を正規化した形でくれればいいんですけどね…。
Outlook for iOSから他人の予定表が見れるようになった様子
どうやらOutlook for iOS / Active Syncで他人の予定表が見れるようになったようです。 ※ 青チェックの所に、他人のユーザー名が表示され、予定表が閲覧できるようになっている。
動作確認したのは以下の端末。
iOSバージョン:10.3.3 (14G69) Outlook for iOSバージョン:2.42.0
ただ、発生条件は今のところ不確かで、私の周りでも見れている人見れない人がいる様子…。 周りの話を総合すると、
- 2日前くらいから見れるようになった
- Outlook for iOS側で能動的にユーザーを追加する事が出来ない
- PC版Outlookで予定表を追加したユーザー、あるいはよくやり取りする(?)ユーザーの予定表が自然にOutlook for iOSに表示される
ようです。
使い勝手としては微妙ですが、Outlook for iOS側で自由にユーザーを追加・削除する事が出来れば、今までの悩みである、モバイルから他人の予定表が見れない、というのが解消しそうです。
なお、Outlook for iOSで予定が見られて何かうれしいの?OWA(Outlook on the Web)でいいじゃん、という話ですが、企業によってはOWAの利用は非推奨というのがそれなりに多く。理由としては
などがあります。OWAの方がアプリ配布不要で機能的には(予定表も含めて)満たしている、というメリットもあるんですけど。
発生条件が分かりました→Office 365 (Exchange Online)の新しい予定表共有について - 今日も元気にIT屋さん
UTFとか文字コードの話とExcelやpowershellなどのアプリケーション対応を調べた
迂闊ながら職場で"SJISでデータ下さい"って言ったらゴミを見るような目で見られたので調べます(メールでデータ送るから、って言われたから流れでSJISって言っちゃったねん
登場人物(文字コード編)
UTF-8系
UTF-8と言っても2つあり、BOMありとBOMなし。BOMというのはバイトオーダーマークで、これがあればプログラムがファイルを読み込むときに確実にUTF-8と分かるが、BOM付ファイルを1バイト目から実データ部分と扱って処理しようとすると死亡する。なおExcelはUTF-8(BOM付)なら文字化けせず開けるらしい
UTF-16系
wikipediaさんによると、UTF-16は5種類あるらしい。
BEとLEというのはビッグエンディアンとリトルエンディアンというもので、実装方法(?)によって差があるあるらしいが、ファイルが読み込めるか否かはBEやLEに関係なく、BOMが目印になるか、そもそもUTF-16に対応したファイルかによる様子。
どうもWindowsの世界ではUnicode = UTF-16 LEになる様子。UTF-16はBOMなしだとBEと判定されるらしい。となると、UTF-16 BE,UTF-16 BOMなし(BE)の違いが分からなかったので、UTF-16 BOMなし(BE)は除外して調べる。
登場人物(プログラム編)
- Excel 2016:時に方眼紙、時にユーザー一覧出力先とITの世界で大活躍する一線級ソフトウェア
- サクラエディタ:私の愛する最強エディタ。インストール不要で客先にも持ち込みやすい
- メモ帳:ゴミだがサーバーにはこれしかない事多し。
- powershell ISEのエディタ部分:実はサーバー上でメモ帳以上に使えるもう1つのエディタ。正規表現も使えるよ
- VisualStudioCode:powershell ISE以上のエディタ。1度慣れるとISEには戻れないしサクラエディタの地位も怪しい。起動に1秒くらいかかるのが欠点。
- powershell v5:cmd.exeを過去のものにしたWindows標準のコマンドラインツール。サーバーへのリモートアクセスからWebスクレイピングもがんばりゃ出来る優れもの。
チェック結果
読み込み
- | Excel 2016 | サクラエディタ | メモ帳 | ISEエディタ部分 | vscode | ps v5 |
---|---|---|---|---|---|---|
UTF-8 | × | ○ | ○ | × | △ ※1 | △ ※2 |
UTF-8(BOM付) | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
UTF-16 BE | × | ○ | × | × | × | × |
UTF-16 LE | × | ○ | × | × | × | × |
UTF-16 BOM BE | × | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
UTF-16 BOM LE | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
- ※1 自動判別できない。読み込んだ後、手動で文字コードを指定すれば読み込み可能
- ※2 -Encording オプションを明示的に指定する事で読み込み可能
書き出し
- | Excel 2016 | サクラエディタ | メモ帳 | ISEエディタ部分 | vscode | ps v5 |
---|---|---|---|---|---|---|
UTF-8 | × | ○ | × | × | ○ | △ ※5 |
UTF-8(BOM付) | △ ※3 | ○ | ○ | ○ ※4 | ○ | ○ |
UTF-16 BE | × | ○ | × | × | × | × |
UTF-16 LE | × | ○ | × | × | × | × |
UTF-16 BOM BE | × | ○ | ○ | ○ ※4 | ○ | ○ |
UTF-16 BOM LE | ○ ※4 | ○ | ○ | ○ ※4 | ○ | ○ |
- ※3 2016年10月の最新版Excelでcsv形式のみエクスポート可能
- ※4 タブ区切り形式のみエクスポート可能
- ※5 開いた文字コードと同じ形式でしか保存できない
- ※6 -Encording オプションを明示的に指定する事で読み込み可能
結論と注意点
- WindowsではUTF-8(BOM付)か、UTF-16 BOM付 LEを使えば、基本的に読めない事はない
- サクラエディタでUTF-8で保存する際、デフォルトではBOMにチェックが入っておらずBOMなしで保存されてしまうので注意
- Excelで作成したデータをUTF-8(BOM付)、UTF-16 BOM付 LEに保存する際は、一度SJISなどで保存してからメモ帳で変換するのがよい(MS公式もアナウンスしている)
- powershellで-encordingに何も指定しないと、unicode(UTF-16 BOM付 LE)で保存される
- となると全てのファイルをunicode(UTF-16 BOM付 LE)で保存すればいいじゃんと思ったりしてしまうが、UTF-8に比べてファイルサイズが1.5倍くらいになってしまうので悩ましい
- よって場面によっては多少面倒だが、UTF-8(BOM付)で保存するのがよい
参考
「Azure AD Connect のシングル サインオンは冗長化できない」と誤解していた話
ちょっと前に「Azure AD Connect(AADC)使ってシングルサインオン出来るぞー!もうADFS必要ないんじゃーい!」みたいなニュースがありました。
- ADFSなしでOffice365へのシングルサインオンを実現する(2) | Always on the clock
- Azure AD Connect のシングル サインオン & パススルー認証 (プレビュー) によるクラウド完結のユーザー認証インフラの実現 – MS Japan Office 365 Tech Blog
これ見て、すげー!と思ったものの「AADCって冗長化サポートされてないじゃん…そんなんに認証基盤任せられるかよ…解散」となっていましたが。記事をよーく見たら冗長化サポートされていたのでした。(風呂入ってるときに「いくらなんでも冗長化されてないままリリースしないよな。もう1回確認しよ」と思って調べ直したのがきっかけ)
誤解1:AADCのシングルサインオンは冗長化できない → できる
の
パススルー認証を運用環境デプロイで使用することを計画している場合は、別のサーバー (Azure AD Connect と最初のコネクタを実行しているサーバー以外) に 2 つ目のコネクタをインストールすることを強くお勧めします。
にある通り、
AADApplicationProxyConnectorInstaller.exe REGISTERCONNECTOR=“false” /q
手順 2: パススルー認証用にコネクタを Azure AD に登録する
.\RegisterConnector.ps1 -modulePath “C:\Program Files\Microsoft AAD App Proxy Connector\Modules\” -moduleName “AppProxyPSModule” -Feature PassthroughAuthentication
とします。Azure AD側で複数のコネクタが存在すると認識し、使用できるコネクタに対して認証要求を投げるようです。ここらへんはAzure AD Health Serverとか使ってるのかな?
誤解2:AADCのシングルサインオンが使えない場合、Office365にログインできない → できる
仮にAADCが全て停止した場合、AzureADの認証先であるAADCが使えないためO365にログインできない…と思ってましたが、これはADFSの発想でした。AADCの場合、サービス停止時は、単純にO365に直接ログインする形になるようです。
シームレス SSO は便宜的な機能であり、何らかの理由で失敗した場合、ユーザーのサインイン エクスペリエンスはその通常の動作に戻ります。つまり、ユーザーはサインイン ページでパスワードを入力する必要があります。
ADFSと違ってO365上のドメインがFederetedにならないので、このような動作になるんですね。そういった意味ではADFSを冗長化するよりも耐障害性が強いと言えます。
これらを考慮すると、Azure AD Connectシングルサインオン構成は利点しかない、という事が分かりました。強いて言うなら、AADC稼働中と障害中でユーザーのオペレーションが違うという事くらいですが、ほとんどの会社では気にしないでしょう。
第19回 Office 365 勉強会:感想
第19回 Office 365 勉強会というのに行ってきました。初参加でした。気になったところだけ感想です。
今の Office 365ってこんな感じ?
Groups/Teams周りと変わりつつあるO365サービスについて。
MyAnalytics
E5でついてくる機能。本命はMyAnalyticsの企業版であるWorkPlaceAnalyticsらしい。MSとしてはこの機能をプッシュしたいらしい。ということで、僕個人の会社アカウントもMyAnalyticsが有効になっているのだが、正直使えないという印象がある。というのは、Outlookの予定表を正としてデータ分析をしているのだが、午前半休だからOutlookの予定表に"午前半休"と4時間くらいの予定をぶっこむと、それを"会議"と認識したりする。原因として、Outlookで予定を作成する時に、"空き時間",“予定あり”,“外出中"くらいしかまともな選択肢がなく、細かい属性に落とし込めない。これが他社のスケジューラーだともうちょい選択肢があったりするのだが…。一案として、Outlookの"分類"をGPOで縛って特定の選択肢を必ず表示するようにし、それをユーザーが選ぶことを強制させる事があるが、それをMyAnalyticsに連携するのは無理なんだろうな…。
また「会議中にメールを送る事は悪なのか?」「メールは送ってないかもしれないけど、IMはしてるかもしれないし、ネットサーフィンしてるかもしれない。IMやネットサーフィンはMyAnalyticsでは検知できない」など、いろいろとツッコミがある。少なくとも、その会議が「有用かどうか判定」は、会議中の内職の内容を全て把握し、それが会議から派生した事柄かまでを判定しないといけないので、現状もこれからも正直厳しいと思う。
…と僕は感じており、MyAnalyticsのAIに対する納得感がないので、アドバイスを信用できない、という感情になる。WorkPlaceAnalyticsのリリース時にそれらがどこまで改善できているかが気になりますが…。
Flow/PowerApps/Forms周りの話、社内のpoweruserを味方につける
Flowくらいしか使ってないので正直実感がないですが、便利は便利なんだろうな、と思います。1点気になるのはNotes → Sharepoint移行の時によくある「昔○○さんが作ったワークフローを勝手に使ってるんですよー。辞めちゃって誰も仕組み分からないんですけど」や「Notesのアプリってたくさんあるけど何が使われてるかよくわからないから、念のため全部移行したいよね」問題。便利さの対極に発生する問題なのでどうしようもないが、情シスが管理できないサービスの利用が進めば進むほどOffice365へのロックインが進んで、他社サービスに移行し辛くなる気がするな。
なので展開にあたってはある程度ガバナンスを利かせたい。例えば、1人5つまでしかFlowを作れないようにするとか(適当)。そうすれば、実際に使っているFlowだけが残りやすくなる。あと1年毎に棚卸をして、不要なFlowやPowerAppsは消すとか。けどそれが出来ないから各社Notes移行の時に苦労してるんだろうな。
この辺りをMyAnalyticsで通知してくれればいいかも。例えば「このFlowは○ヵ月トリガーを検知していません」とか「このフローは動いていますが、リアクションを取っているユーザーがいません。」とか。Teamsには非アクティブのチームを自動的に削除する設定が追加されるらしいし、ILMも意識した管理者設定が出来れば助かるな。
Hololens…ではなくPowerBIの話
Hololensデモはテンションが上がる!もうなんでもかんでもHololens使ってデモしようw PowerBIの話。PowerBIもそうだが、Teams,Flow,PowreAppsも使ってみようと思わないと使えない。受け身では使えない。例えばWindowsにフリーソフトたくさん入れてるような人は自然に使うだろうし、そうじゃない人は使えない。現状、うちの会社もExcel中心で業務をやっているが、その中でPowerBIを使った方が便利なものはどんどん移管していくべきだな、と思ったとはいえ、こういう系のデモだとBtoCの想定が主であるため、BtoBが中心のSIerでどうやって使おうかなぁ…と考えつつ、結局使ってないのが現状です。
私、PowerBIとかPowerAppsってあんまりワクワクしなくて、管理者設定系の方が気になっちゃいます。管理者があれこれ試行錯誤して、ユーザーの皆様にサービスを提供するような。それは多分職業柄ってのと、その方が俺が面白いじゃん、って事かな。ユーザーがPowerBIとかPowerApps使ってゴリゴリやる方がみんなが面白いよね、ってのは頭じゃ分かってるんですけど。
あーけどFlowなんかは自分で使ってみてすげー便利だと思うからみんなにも進めたいと思うし、やっぱPowerBIとかPowerAppsの便利さが自分で分かってないだけなのかな…。うーん。
SfBBotの話
自分でがんばって作ろうとして挫折してたので非常に助かりました!!!めっちゃよかった~。開発者じゃないので、お作法系が分からず詰まってましたがこのセッションを受けたからには必ず作りきろうと思います。
座談会
印象に残ったのは、Office 365で障害が発生した時にどう伝える?というのと、Sharepointをファイルサーバーに出来るのか、という点。前者は、大声で伝えるとか電話で連絡するとかFAXするとか、昭和の古典的なソリューションで面白かったです。弊社の場合、Office 365に限らずシステムがよく落ちるので(…)「なんか調子悪いなー」「今メール見れないっぽいよ」「んじゃ飯行こう」で終わりそうです。。。Sharepointファイルサーバー問題は、現行のファイルサーバーの闇の深さによると思ってて、闇が深いとSI側も闇にとらわれる、というイメージ…。あとは使い勝手ですね。やっぱエクスプローラーでファイル一覧みたいじゃん、ブラウザ不便じゃん、と。僕はOD4B同期ツールを使ってドキュメントライブラリを同期する事でエクスプローラー閲覧を実現しているのですが、ドキュメントライブラリに大容量ファイルを置かれてたまに死にます。ファイルサーバーをそのまま移行というより、SPOのメリット・デメリットを把握した上で、ユーザーの使い方も変える前提で展開しないとクレームになると思います。
以上です。
初めての勉強会で馴染めるか不安でしたが、良い意味でセミナーみたいで、内輪なアットホーム感もありつつ初めての人を歓迎する雰囲気もあり、よかったです。座談会でディスカッション出来て、みんな同じような事に悩んでるんだな、と分かりました(Microsoftさんなんとかしてください。)
レポ書くのに写真1枚も撮ってない事に気づきました…。せめてお菓子くらいは撮影しとけばよかったです。次回参加時の反省にします。